「老人支配国家日本の危機」エマニュエル・トッド著

公開日: 更新日:

 高名な人口統計学者による日本論。

 日本の存亡に直面する一番の問題は「人口減少」と「少子化」であり、国家による大胆な少子化対策と、「日本人になりたい外国人」を移民として受け入れることこそが、安全保障政策以上の最優先課題だと説く。日本はコロナによる死亡率を最小限に抑えたが、それは高齢者の健康を守るために、若者と現役世代の生活に犠牲を強いた結果だと指摘。

 日本で老人が敬われるのは「直系家族(長子相続)」という特有の家族構成が関係しているが、日本の少子化はこの「直系家族の病」でもあるという。

 直系家族は、日本の長所であるとともに短所に反転することがあり、今の日本はそうした状況にあると分析。世界情勢にも触れながら、日本の進むべき道を示す。

(文藝春秋 935円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

  3. 3

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 4

    「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 8

    元プロ野球投手の一場靖弘さん 裏金問題ドン底を経ての今

  4. 9

    米中が手を組み日本は「蚊帳の外」…切れ始めた「高市女性初首相」の賞味期限

  5. 10

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層