「世界を読み解く科学本」 山本貴光編

公開日: 更新日:

 それぞれの専門分野で活躍する研究者や専門家がお薦めのサイエンス本を語るブックレビュー集。

 宇宙物理学と素粒子物理学は、両極端にありながら、どちらも「この世界の究極の姿」を追求する学問であり、互いに密接した学問である。

 そう語る素粒子物理学者の多田将氏のお薦めは「宇宙を解く 壮大な10の実験」(アニル・アナンサスワーミー著)。地球から宇宙を探索する実験(観測)施設そのものにスポットライトを当てドキュメンタリー風に紹介する本書は、理論先行で教科書的なものが多い宇宙物理学の書籍の中で実験に光を当てた良書だという。

 こうした宇宙をはじめ、地球や生物の進化、生物や人間の心や体、そしてサイエンスに隣接する技術や医療まで、各分野にいざなう100冊を紹介。

(河出書房新社 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも