「厚労省」鈴木穣著

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 この2年、コロナ禍への対応の中心的役割を果たしてきたのは厚生労働省の結核感染症課という部署。いまだに結核の文字が入っているのは、昭和13年に前身の厚生省が創設された理由にある。当時は結核感染が政治課題で、日中戦争の兵力確保を目的に設立されたのが厚生省だったのだ。それから80余年、国家予算の3分の1を使い、3万人の職員が働く巨大官庁となった厚労省を多視点で検証したリポート。

 現在の厚労省は国民の生活や健康、雇用、労働者を守るための制度を作り運用する役目を担う。医系技官や労働基準監督官、麻薬取締官など同省にしかいない専門職を通し、業務内容を解説。さらに、政策決定のプロセスや政権との関わり、各社会保障制度の現状まで、そのすべてを詳述。

(新潮社 902円)

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