「科学と人生」中谷宇吉郎著

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 寺田寅彦の弟子で、雪氷の研究者だった物理学者の著者が戦中から終戦直後の時代につづった名エッセー集の復刊。

 表題作では、国を担うべき若者に向け、科学を学ぶ意味を説く。科学とは、一口に言うと「自然界にある法則とものの本体とを知る学問」であり、科学を学ぶとは、科学上の知識とともに、科学的なものの考え方を得ることだと定義。その上で、どんな職業に就いている人にも役に立つ科学的な考えの進め方を説いていく。

 ほかにも昭和11年、行幸した昭和天皇を迎えての北海道大学での雪の結晶の人工製作の天覧や、師である寺田研究室での思い出、さらには肝臓ジストマ闘病記など。人生の軌跡を振り返りながら自らも実践してきた「科学的なものの考え方」の大切さをつづる。

(KADOKAWA 880円)

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