「動物になって生きてみた」チャールズ・フォスター著 西田美緒子訳

公開日: 更新日:

 野生動物として生きるとは、どういうことなのか。それぞれの動物になりきって暮らした体験をつづった科学リポート。

 著者がなりきる動物は、アナグマとアカシカ、キツネ、カワウソ、アマツバメ。各動物の活動方法について徹底的に学んでから、これらの動物たちが生息する環境下に浸ってみる。アナグマは社交的で家族を大切にする。ならばと8歳の息子トムとウェールズの森に掘った穴の中で寝起き。食べるものの85%はミミズだから当然ミミズも口にする。カワウソになりきって川の中で歯で魚を捕らえてみた。

 それぞれの動物になりきり五感を研ぎ澄ませ、彼らが生きる世界を感じながら、人間であるとは何か意味するのかを自問したイグ・ノーベル賞受賞研究。

(河出書房新社 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    竹内結子さん、石原さとみに立ちはだかった女優35歳限界説

  2. 2

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  3. 3

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  4. 4

    沢口靖子はまさに“奇跡のアラ環”!「2025年で『60歳』のお美しい女性有名人」圧倒的1位の原点

  5. 5

    視聴率トップ「モーニングショー」山口真由氏に続き…女性コメンテーター2人も"同時卒業"の背景と今後

  1. 6

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  2. 7

    山口真由氏「妊娠・休養」報道で人気を証明 復帰後に約束された「最強コメンテーター」の道

  3. 8

    杉田かおるが財閥創業者の孫との離婚で語ったこと

  4. 9

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  5. 10

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」