「恋大蛇(こいおろち) 羽州ぼろ鳶組 幕間」今村翔吾著

公開日: 更新日:

 八丈島に島流しにされた留吉は、いつ来るか分からぬ再会の日まで、できる限り人に関わらず生きていくつもりだ。留吉は変名で、元武士の本名と素性を知るのは村名主の与兵衛だけ。海辺の廃屋をあてがわれ、暮らし始めた留吉だが食料の調達もままならない。やがて、島に残り漁師となった元流人の角五郎に弟子入り、何とか糊口をしのげるようになった。

 そんなある日、島で火事が起き、元火消の流人の発案で流人による火消組が結成されることになった。しかし、留吉と火消を毛嫌いする角五郎は参加しない。数カ月後、火山の噴火で発生した山火事が村に迫る。留吉は自らの素性を角五郎に明かし、火元に向かう。

 人気時代シリーズの外伝的作品集。

(祥伝社 759円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状