「医療貧国ニッポン」奥真也著

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 日本の医療が世界的に優れているのは事実だが、一方で多額の費用がかかっている。国民医療費全体を見ると年間約44兆円(2019年度)で、この15年で10兆円も増大。その約4割が公費によって賄われている。

 医療費膨張の原因は、医師にも患者にもコスト意識がないからだ。医療機器数も病床も世界一多い日本では、とりあえず検査、とりあえず入院という過剰医療が横行。突き詰めれば日本人には「健康や医療に関する情報を正しく理解し活用する能力」=「ヘルスリテラシー」がないというのだ。本書は、この状況が続けば医療最先端の国から一転して医療によって国が破綻する「医療貧国」になってしまうと危惧する著者が、日本の医療の問題点をさまざまな視点から論じた警世の書。

(PHP研究所 1100円)

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