「きれいに逝かせてください 」原啓之、新城拓也、田口ランディ著

公開日: 更新日:

 身近な人が死を迎えるとき、どのように看取ることができるのか。そして、自分自身が逝く時はどのように逝きたいか──。

 本書は、終末医療の在り方を模索する医師・新城拓也氏と家族を看取った経験を持つ作家・田口ランディ氏と、スピリチュアリストの江原啓之氏が、看取ること、看取られることについて語り合った鼎談集だ。

 たとえば新城氏は緩和ケアに携わるなかで、患者さんに穏やかな死を迎えてほしいと願い試行錯誤した経験を、田口氏は介護から看取りまでの期間が子どもの進学の心配と重なった上にお金の心配をした50代のきつかった経験を披露している。また江原氏は、看取る側が臨終に間に合わなかったと悔いたり、私が看取らなければと悲劇のヒロインになって背負いこんだりするのではなく、あくまで逝く人を主人公にした看取りこそ後悔がないのではないかと自身の見解を述べている。

 納得のいく看取りの瞬間を迎えるために、医療が、家族が、そして看取られる側の本人がどんな心構えをしておけばいいのか、誰もが決して避けることのできない死との向き合い方について考えさせられる。

(ホーム社 1540円)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  2. 2

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  3. 3

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  4. 4

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  5. 5

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  1. 6

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  2. 7

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

  3. 8

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  4. 9

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  5. 10

    本田圭佑がサッカーW杯解説で「独り勝ち」 テレビ&CM争奪戦ボッ発で“ワリを食った”あの人