「録音された誘拐」阿津川辰海著

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 大野智章の姉、早紀の25歳の誕生日会を兼ねたホームパーティーが開かれた。母は早紀の婚約者である熊谷太一の前歴を興信所に調べさせたが、児童養護施設に入る前のことが判明しない。

 兄の糺が祖父の会社を継がず、山口美々香と探偵事務所を設立したため、智章が継ぐことになるのだが、熊谷がライバルになるのではないかと母は警戒しているのだ。

 そこに山口が糺を訪ねてきたが、まだ来ていない。すると、青ざめた顔で早紀が言った「糺兄さんが、さらわれたの」。糺の誘拐を告げた電話の声は、15年前の事件の音声データを使ったトークロイドらしい。

 耳がいい探偵事務所のスタッフが音を手がかりに謎を解くミステリー。

(光文社 2090円)

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