「先祖探偵」新川帆立著

公開日: 更新日:

 依頼人の先祖をたどるのが仕事の邑楽風子の探偵事務所に、大手商社勤務の甲斐裕翔(ゆうと)が、曽祖父の甲斐三郎を探してほしいと依頼にきた。宮崎県日南市役所から、三郎が日本最高齢になるので表彰したいといわれたが、裕翔は会ったことがない。風子が日南市役所に出向いて戸籍謄本を調べると、裕翔の祖父、茂は甲斐三郎の息子ではなかった。

 近所の日高さんの話では、曽祖母トキ子は三郎と結婚する前に結婚歴があり、茂はトキ子の初婚の夫、時任榮太郎の息子だという。ところが、日高さんの95歳の母が三郎の写真を見て、「トキトウエイタロウやな」と言う。

 戸籍をめぐる事件を先祖探偵が解くユニークな探偵小説5編。

(角川春樹事務所 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    「地球を救う前に社員を救ってくれ!」日テレ「24時間テレビ」が大ピンチ…メインスポンサー日産が大赤字

  4. 4

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  5. 5

    たつき諒氏“7月5日大災害説”を「滅亡したんだっけ」とイジる古市憲寿氏に辛辣な声が浴びせられる理由

  1. 6

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 10

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策