「誘拐作戦」都筑道夫著

公開日: 更新日:

「小きん」こと小島金一と、「大虎」こと大沢虎雄、そして「ブタ」があだ名の安藤稔の遊び仲間の3人は、年上の粟野と停車中の車を失敬して深夜のドライブへ。人けのない京葉道路を走っていると路上に女が横たわっていた。

 女は数時間前に繁華街でちょっかいを出したブタをフッた女だった。車を盗んだ4人は警察を呼ぶわけにもいかず立ち往生していると、対向車線からきた車が止まり、男が降りてきた。男は粟野の友人で医師免許を持つ桑山だった。桑山によると女は彼がよく知るお妙だという。とりあえず彼の家に運び込むことに。

 しかし、道中、ハンドバッグの中身から事故に遭った女はお妙とよく似た別人と判明。女が金持ちの娘だと気づいた桑山は金儲けを思いつく。

 1962年発表の名作推理小説の復刻。

(徳間書店 825円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  2. 2

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 3

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  4. 4

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  5. 5

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    84歳の五月みどりが最期のパートナーと過ごす“やすらぎの刻”…経営するギフトショップは閉店

  4. 9

    9.8決戦を目前に過熱する「石破おろし」情報戦…飛び交う総裁選前倒し「賛成」の票読み

  5. 10

    巨人・泉口友汰がセ首位打者に浮上…遊撃手“3番手扱い”からの進化を支える2人の師匠