「京都・化野(あだしの)殺人怪路」梓林太郎著

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 私立探偵の小仏は、警視庁捜査1課の安間から人捜しを頼まれる。上司の友人・岩倉の娘が結婚式に出席するために向かった名古屋で行方不明になったらしい。岩倉家を訪ねると、行方不明になった真琴は実の子ではなく、以前に岩倉家で働いていたお手伝いさんが産んだ子だという。母親が出産直後に亡くなり、岩倉家の次女として育ててきたのだった。

 翌日、身代金を要求する電話が岩倉家にかかってきた。犯人は3000万円を用意して京都の詩仙堂に来るよう指示。警察の調べで犯人が使用している携帯電話は都内のタクシーで乗客が車内に忘れたものだと分かる。小仏も捜査陣とともに京都に向かうが……。

 私立探偵・小仏太郎シリーズ最新刊。京都を舞台にした連続誘拐事件が殺人事件に発展する。

(実業之日本社 990円)

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