「秒速『ゆる薬膳。』」池田陽子著

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 空気が乾燥した毎日が続いているせいか、最近とみにお肌がカサカサ。額やら目尻やらにクッキリとシワが刻み込まれている。まぁ、そういう年齢ではあるが、できれば少しは見栄えを良くしておきたい。とはいえ、高価な化粧品を買うのは腰が引ける。

 そこで頼ってみたのが食べて体を整える薬膳。あまりにも本格的なものはハードルが高いが、本書ではスーパーの食材で簡単にできる“ゆるい”薬膳を紹介している。どれどれ、お肌を美しくする薬膳はあるのかな……あった。何と、豆腐を食えばいいという。

 中医学においては、若々しい肌づくりの要となる臓器が「肺」であると考えられているという。肺を潤せば、肌も潤い、シワ改善にも役立つとのこと。また、薬膳では体の機能を色と関係づけており、肺を潤すのは白い食材だという。レシピも紹介されているので、さっそく作ってみた。その名も「潤い白やっこ」。豆腐に白い魚介類であるホタテの缶詰、白ごまなどをのせていただく。刻んだ長芋も良いというのでさらに盛ってみた。これに加えて、豆腐の味噌汁やとろろ飯や白ごま和えなど白い食材を何日か食べまくってみたら、心なしかお肌が潤ってきたような。

 年末進行のストレスか肩こりがひどかったのだが、そんなときは自律神経と関わりが深い臓器である「肝」の機能を高めるピーマンがいいという。手でバリバリとちぎったピーマンに固形コンソメやオリーブオイル、粉チーズなどで味付けた「イタリア風ちぎりピーマン」なるレシピを実践してみた。気の持ちようなのかイライラの解消につながっている気がするし、何より料理としてウマい。

 ゆるーく続けてみよう。 <浩>

(青春出版社 1650円)

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