「松本・江の島殺人事件」梓林太郎著

公開日: 更新日:

「松本・江の島殺人事件」梓林太郎著

 高校時代の友人らと上高地に向かった椿が宿泊先の横尾山荘から消え、山岳救助隊が出動する。しかし、椿は見つからない。翌朝、山荘前に建てられたテントの中で登山者の他殺体が見つかる。被害者は森林事務所に勤務する戸倉と判明。山荘の厨房から持ち出された包丁で刺されたようだ。刑事の道原らは、椿が戸倉を殺したのではないかと疑い捜査に乗り出す。

 そんな中、署に中学校の教頭・寺石が不倫をしていると密告が入る。道原らは寺石の不倫相手が椿だと知る。椿から横浜に住む親友の早苗に連絡が入る。しかし、張り込む道原らの存在に気づいた椿は現れない。さらに寺石も松本から姿を消す。

 松本と江の島、さらに博多、札幌へと事件を追って道原の捜査が続くトラベルミステリー。

(光文社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変