「音楽は自由にする」坂本龍一著

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「音楽は自由にする」坂本龍一著

 今春亡くなった世界的ミュージシャンの自伝。

 3歳か4歳のとき、幼稚園で初めてピアノに触れ、毎週のように弾かされたが、楽しいと感じられなかったという。同時期、夏休みにウサギの世話をしたときの気持ちを歌にするよう指導され、曲と詞を書いたのが初めての作曲だった。

 小学生になって、誘われ、乗り気ではなかったがピアノ教室に通うようになり、バッハが好きになったが、やはり練習は嫌いで、実は今でも家では練習をほとんどしないと打ち明ける。

 そんな音楽との出合いから、YMO結成と解散、戦場のメリークリスマスやラストエンペラーなど、映画音楽の創作の舞台裏まで。

 どうして音楽家になったのか自分でも分からないと語る氏が、音楽家・坂本龍一にたどり着くまでを克明に明かす。 (新潮社 1100円)

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