著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(83)大鳥は黒ラシャの夜会服で飛来

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 翼が伸びる。風切羽が上下する、尾羽の角度を見よ──。

 綾瀬は黒ラシャの上着、黒絹のズボン、白リンネルのシャツ、白リンネルのチョッキと蝶ネクタイ、黒エナメルの靴を設定した。翼長五十六メートルの大鳥は黒ラシャの夜会服に身を固め都市の上空に飛来したのである。

 綾瀬はそ… 

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【連載】金鳳花のフール

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