「日本の闇と怪物たち 黒幕、政商、フィクサー」佐高信、森功著

公開日: 更新日:

「日本の闇と怪物たち 黒幕、政商、フィクサー」佐高信、森功著

 日本の政治・経済を動かしてきた陰の実力者たちをテーマにした対談集。

 まずは、元首相の死で明らかになった旧統一教会と自民党との関係を取り上げる。カルト宗教がどのように自民党に深く食い込んでいったのか、いまだにつながる現職国会議員との関係などを明らかにしながら「統一教会が問題にされてこなかった『空白の三〇年』、いや戦後保守政治のある側面が再審に付されつつある」(佐高氏)と指摘する。

 そのほか、大手銀行から数千億円が闇社会に流れたイトマン事件の首謀者・許永中とその背後にいた人物たちをはじめ、安倍政権時代に国際規模のプロジェクトやNHKの人事にまで介入したJR東海の葛西敬之、田中角栄から中曽根康弘、安倍元首相にも深く関わっていた荒井三ノ進ら。日本の政治の裏面史を暴く。

(平凡社 1056円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択