「日本賭博史」紀田順一郎著

公開日: 更新日:

「日本賭博史」紀田順一郎著

 人類誕生と同時だともいわれている賭博の起源から現代まで、日本人が興じてきたさまざまな賭博について論じた日本のギャンブル史。

 世界各地の原始遺跡で古代人が賭博に用いた骨製のサイコロなどが見つかっている。日本でも、弥生時代後期には一定のルールと賭具という形式を整えた賭博があったと思われる。そして、文献に現れる最も古い賭博の記録は、日本書紀に記された天武天皇自ら主催した双六の一種と思われる「博戯」だという。

 以降、万葉集に登場する「樗蒲(ちょぼ)」と呼ばれる賭博に始まり、丁半、カルタ・花札、パチンコ、競馬などの動物賭博、そして現代の宝くじまで。日本人をとりこにしてきた賭博の歴史と概要を解説する1960年代に刊行された名著の復刻。

(筑摩書房 1210円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ