「賭博常習者」園部晃三著

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「賭博常習者」園部晃三著

 昭和40年、8歳のコウスケは競走馬の育成牧場を営む叔父に連れて行ってもらった有馬記念で、叔父の車を洗車してもらった駄賃を馬券にかえ見事的中。叔父の牧場で馬に触れて育ったコウスケは、高校生になると学校にも行かず地元の競馬場に入り浸る。

 そんなある日、顔見知りの厩務員に誘われて入ったスナックで博徒の組織の幹部イワヤと知り合い、可愛がられる。イワヤによるとコウスケにはツキを呼び込む天性のなにかがあるらしい。

 やがて、バーでバイトをはじめたコウスケは、ママのヒロミと大人の関係に。そんな放蕩の日々を過ごす中、アメリカへの憧れが生まれ、渡米の準備を始めた矢先、イワヤが逮捕される。

 馬に魅せられ、ギャンブルによって人生の迷路にはまり込んだその半生を描く自伝的小説。

(講談社 880円)

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