「真冬の訪問者」W・C・ライアン著 土屋晃訳

公開日: 更新日:

「真冬の訪問者」W・C・ライアン著 土屋晃訳

 元軍人のハーキンは、保険会社の損害査定人として働きながら、IRA(アイルランド共和軍)の情報将校としても活動。

 ある日、元戦友で貴族のビリーの妹・モードが亡くなり、調査を兼ね葬儀に向かう。モードの父親が娘に保険金をかけていたのだ。

 モードは、早朝、外出先から戻ったところをIRAの遊撃隊によって襲撃され死亡したとされる。しかし、彼女は1916年のイースター蜂起の英雄であり、IRAによる殺害は考えられない。

 IRAの目的は車に同乗していたはずの王立アイルランド警察補助隊の指揮官だった。関係者によると、IRAが立ち去った後に一発の銃声が聞こえたという。ハーキンは、元婚約者でもあるモードの死の真相を追う。

 1921年のアイルランドを舞台に描く長編歴史ミステリー。 (新潮社 1100円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状