「真冬の訪問者」W・C・ライアン著 土屋晃訳

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「真冬の訪問者」W・C・ライアン著 土屋晃訳

 元軍人のハーキンは、保険会社の損害査定人として働きながら、IRA(アイルランド共和軍)の情報将校としても活動。

 ある日、元戦友で貴族のビリーの妹・モードが亡くなり、調査を兼ね葬儀に向かう。モードの父親が娘に保険金をかけていたのだ。

 モードは、早朝、外出先から戻ったところをIRAの遊撃隊によって襲撃され死亡したとされる。しかし、彼女は1916年のイースター蜂起の英雄であり、IRAによる殺害は考えられない。

 IRAの目的は車に同乗していたはずの王立アイルランド警察補助隊の指揮官だった。関係者によると、IRAが立ち去った後に一発の銃声が聞こえたという。ハーキンは、元婚約者でもあるモードの死の真相を追う。

 1921年のアイルランドを舞台に描く長編歴史ミステリー。 (新潮社 1100円)


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