役者の長い道のり象徴 寺島しのぶ愛息“初お目見得”の花道

公開日: 更新日:

 2人とも主役をつとめられる力が十分にあったのに、機会に恵まれなかった。この襲名で実力をアピールし、それが人気につながれば、今後も主役の機会があるだろう。期待したい。

 次世代の「團・菊」として、生まれたときから主役の海老蔵・菊之助は、昼の部「吉野山」で共演し、夜の部「伽羅先代萩」では出る場面が異なるので競演となった。2人の共演機会が少なくなっているので、見逃せない。そんななか、今月、圧倒的な存在感を見せるのは「魚屋宗五郎」での菊五郎。世代交代の準備は怠らないが、オレはまだまだやるよ、という気概を感じた。

(作家・中川右介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった