布施博さんが振り返る 団地で過ごした古き良き昭和時代

公開日: 更新日:

 鹿浜って、今もそんなに便利な場所じゃないけど、そのころはまったくの陸の孤島でね。別名“東京のチベット”。それっくらい都心から離れ、足立区でも隅の隅っこにあるもんだから、破格だったんだろうね。

 でも、ウチみたいな貧乏な家庭にとってはありがたい場所でした。トイレはボットン式から水洗タイプになり、居間での雑魚寝から解放されたんですから。

 かといって、生活が一気に明るく改善されたわけでもなく、相変わらず、オヤジは怒るとちゃぶ台をひっくり返してましたけどね(笑い)。

■友達の家でショートケーキのオヤツが出て驚いた

 当然、共稼ぎ。おふくろは昼は近くの繊維工場で働き、夜は縫い物だとかの内職。朝から晩まで家族のためにずっと働きづめでしたよ。なのにお金に困ってて、ご飯はさっき言ったように何とかしてたんだけど、さすがにオヤツにまでは手も金も回らない。

 小5の時です。たまたま友達の家へ遊びに行って驚いた。「オヤツですよ」って出てきたのが真っ白なショートケーキ。何、それ?オヤツって何? って。ウチじゃ、見たことなかったんだよ(笑い)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?