心に刺さる…「決算!忠臣蔵」堤真一の“管理職”赤穂浪士

公開日: 更新日:

 もともと江戸時代の藩の運営は、現代の会社の経営そのもので、予算の計上・実行、リストラ、コスト管理が藩主と藩士によって、自治体や企業と同じような経済活動が日常的に行われていた。

 そんな中での幕府による藩の取り潰しは、会社を強制的に解散、清算するようなもの。潰された藩は、どのように経済的に整理されたのか? 禄を失い、生活苦が襲ってくる藩士たちに退職金などは支払われたのか? その後の藩内の生活は? などなど、映画は“整理”される藩の実情を面白おかしく、しかも綿密に描き、その中で内蔵助は“吉良邸討ち入り”という一大プロジェクトを立案し、成功させるためにどのような財務計画を立て、資金繰りをしたのかを追っていく。

■現代の貨幣単位に換算しテロップで

「忠臣蔵」をお金の面から面白おかしく映し出している“経済時代劇コメディー映画”には、主演の堤や、時代劇初挑戦の岡村、さらに妻夫木聡千葉雄大などバリエーションに富んだ豪華俳優陣が参戦。


 岡村は“お笑い”のイメージを完全に封印し、冷静で地味なうえ、冗談のひとつも言えない実直な勘定方を、抑えた演技で見せている。口癖は「そんな予算、ありまへんで!」。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ