著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

「それくらいのこと」と思うオジサンたちの感覚がもう駄目

公開日: 更新日:

 今月3日の森元首相の女性差別発言は、秒速で世界中を駆け巡り、猛烈な反発を買って翌日には謝罪会見したものの、これが「炎に油を注ぐ」とまで言われた内容で大失敗。それから1週間しか経たないうちに、内外からあらゆる反応が飛び出し、まさにSNS時代を象徴する急展開となっている。

 こうなってくるとさまざまな擁護論も飛び出してくる。いわく「ただの失言に対して厳しすぎる」とか「森さんをいじめるな」とか「森氏への批判は不寛容からくる」とか言う意見だ。

 事は今や森氏個人の問題ではなく、「#わきまえない女」がトレンドになるなど、オジサンが牛耳る旧態依然とした日本の社会的構造にまで発展しているのだが、これを森氏に対する個人的バッシングと捉えて事を矮小化しようとしたり、逆に広くジェンダーの問題にすり替えて森氏の責任をぼやけさせようとする。

 例えば高須クリニック院長は「もともとオリンピックは女人禁制。森会長はお気の毒。いじめは止めてください」とつぶやいた。

 短い中にこれでもかと間違いがあって驚くが、開始当初に女人禁制だったからって森発言のなんの擁護にもならない。むしろそこから現在までに女性が闘って来たから今の時代があるのだから。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲