長引く「ジャニー喜多川氏性加害」問題…所属タレント「俺は被害を受けていない」の矛盾

公開日: 更新日:

 こうした発言に対し、SNS上ではこんな声が出ている。

《今、テレビで活躍中の人って、みんな、性加害について俺はしらんと言っている。被害もないよと。そうすると、ジャニー氏が襲った人は表舞台には出ていないけれど、襲われなかった人は表舞台に立っていると。何か変じゃね》

《事務所の調査チームの報告書だと、被害者は、断るとデビューできないんじゃなかった?つまり、断らず、我慢した人はデビューしていると受け取ったけれど。それなのに、みんな、うわさで聞いただけと言うの》

《俺は性加害を知らなかった、襲われなかったって。そう言いたい心理、気持ちは十分、分かるし、当然。でも、それでいいのかな。デビューできなかった人の悪口みたいな感じで終わらせるつもり?》

 性暴力被害者らでつくる一般社団法人「Spring」(東京)によると、性暴力を受けた被害者の多くが「被害」と認識するまでに平均で7年半かかっていたという。誰でも自身が性被害を受けたという事実は家族にすら明かしたくないだろう。ジャニー喜多川氏もそういう心理を理解していたからこそ、性加害を繰り返しても平気だと考え、おぞましい行為が数十年間にも及んだのか。

 今、表舞台で活躍する所属タレントが「真実」の声を上げ、問題に向き合う事こそが早期解決につながるのではないか。もちろん、表舞台にいるからこそ「言えない」という葛藤を抱えながら活動しているのは承知のうえだが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲