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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「芝居は下手」と語る小栗旬の凄み…居眠り15歳から事務所社長になった「This isストイック」

公開日: 更新日:

 2002年の「ごくせん」(日本テレビ系)では毎回、自分なりのアイデアを持っていくと出番がだんだん増え、05年に「花より男子」(TBS系)の花沢類役に抜擢される。この時は王子様キャラになるために、難関とされるバイオリンの演奏を撮影前にイチから猛練習した。そうした努力が実ったのか、大ブレークを果たした。

 22年にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に主演した際は、自ら毎日100回の剣道の素振りを課し、自主的に日本舞踊も習い、肉体改造も実行した。自身のことを「本当に不器用」で「芝居は下手くそ」だと評して、こう言う。

「努力すれば報われるとは思ってないよ。努力が報われてたら、俺、もうちょい今頃、芝居うまいよ」(NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」22年5月3日)

 そう語れるほどの努力を積み重ねてきたのだ。

 小栗は、まだ無名の存在だった綾野剛の、演技に対するストイックな姿勢に感銘を受けて、こう声をかけたという。

「綾野くんさ、俺と心中してくんね? 剛みたいな人がほしいんだ」

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