本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

50億円の借金抱え…ストレスで目から血を流した村西とおる

公開日: 更新日:

 村西とおるは知人の車を借りて昔の作品を行商するようになった。六本木通りを渋谷方面に走ると西麻布の交差点にさしかかる。長年におよぶ借金返済の労苦とストレスで心身ともに限界に来ていた。

 このまま車を突っ走らせてガードレールに激突したら、すべてが終わって楽になる。頭がまっ白になり、アクセルを思い切り床まで踏み込んだ。猛烈な速度で走って行く。

 ガードレールに激突させようとした瞬間、ブレーキをかけ車を路肩に止めた。

 頭上から首都高を行き交う重低音がする。全身から脂汗が噴き出した。

 絶望が重くのしかかったまま、体がいうことをきかない。

 そのときだった。

 つけっぱなしのカーラジオからいつかどこかで聞いた懐かしい男の声がした。

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