頻繁な「足のつり」は消化器系疾患のサイン

公開日: 更新日:

〈つり〉が起こるメカニズムは完全には解明されていない。筋肉を動かす際、脳から出される指令は神経を介して筋肉に伝えられるが、動かそうとしている箇所の異常興奮や、筋線維細胞膜の不安定化などが〈つり〉に影響していると考えられている。

「そうした異常興奮や不安定化は、脱水、疲労、冷え、体内の電解質異常などによって起こります。また、夜間、特に明け方は無意識に伸びをしているため、つりが誘発されやすい状態です。年をとってから夜間に足がつりやすくなるのは、(1)若い頃よりも体内の水分が少なくなって脱水状態になっている(2)筋肉が衰えて伸縮能力が低下し、固まっている(3)老廃物の処理能力が低下し、疲労物質が蓄積している ―― といった原因が考えられます」(小尾氏)

■肝硬変、腎不全、狭心症の可能性も

 寝る前に、さゆなどを飲んでしっかり水分を補給する。ストレッチをして筋肉の柔軟性を維持する。入浴はぬるめの湯につかって体を中から温め、ふくらはぎをマッサージする。こうした予防法を心がければ、夜中に足がつって激痛に襲われることはガクンと減る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動