オシム氏が入院…心筋梗塞や脳卒中経験者は腎臓病に要注意

公開日: 更新日:

腎臓の機能が低下した人は、心臓の太い動脈(冠動脈)や脳血管の動脈硬化が進み、心血管イベントの発症リスクが高まるのです。こういうと一般の人は心筋梗塞脳梗塞が発症する前に、腎臓の病気が発症しそうに思うでしょうが、必ずしもそうではありません。尿タンパクが出るとか、クレアチニン値が高くなるなど、腎機能が少し低下している状態で心筋梗塞や脳卒中が発症すると、腎機能低下が表面化することは少なくないのです」(松尾院長)

 つまり、心筋梗塞や脳卒中を経験した人は腎機能低下の悪循環の状態に入ったといえるのだ。

「心筋梗塞や脳卒中といった重大病を発症してなくても、血圧が高い人は腎臓の機能低下を疑わなければなりません。ところが、高血圧の正常値をめぐる医学会のゴタゴタから、“血圧なんて気にしなくていい”という風潮がある。残念なことです」

 高血圧を甘く見るな――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動