科学ジャーナリストが警鐘 添加物だらけ「菓子の危険度」

公開日: 更新日:

「優」なら健康リスクはゼロ。体のためには取った方がいいのだが、例えば、「健康志向のお菓子」では22商品中わずか1商品のみだった。

■合成甘味料の怖さ

 もちろん、ひとくちに添加物と言っても種類はさまざま。厚労省が安全と判断しているものもある。逆に、別表の物質について渡辺氏は「発がん性やその疑いがある」など健康を害する恐れがあると警告する。

「私がこの本の中で『不可』としたのは、表の中の<特に危険性が高い添加物を含むもの>や、<刺激性の強い香料が使われ気分が悪くなる恐れがあるもの>、そして<多くの添加物によって胃腸障害を起こす恐れがあるもの>です。たとえば、のど飴やシュガーレスガムに含まれる合成甘味料は<特に危険性が高い添加物>。アスパルテームは動物実験で発がん性が、スクラロースやアセスルファムKは動物実験で臓器へのダメージが認められている。継続的に摂取するのは危険なのです」

 ただし、「香料」や「着色料」などと一括表示され、具体的な成分が分からないケースが多かったのも事実。渡辺氏はそれらを「可」としたが、安全と言い切るのなら成分名も明記してほしいというのが消費者の切なる願いだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動