マー君も受けた「PRP治療」で椎間板ヘルニアがすぐ治る

公開日: 更新日:

 右肘靭帯の部分断裂で戦列を離脱することになったヤンキースの田中将大投手が受けたのが、PRP治療だ。トップアスリートが支持する治療法として米国では知られているが、日本での認知度はまだまだ。一体どういうものなのか? アスリートの治療も行う「TC関節機能センター」の寺尾友宏院長に聞いた。

 PRP治療は自己治癒力を高めて、通常のスピードより早く外傷を治す治療法だ。

「外傷を負った時、血小板はその外傷部分に集まって止血をします。さらに、成長因子を放出して傷ついた組織を修復し、新しい毛細血管を作るシグナルを出します。こういった血小板の働きを大いに活用したのがPRP治療です」

 まず、腕の静脈から30㏄の血液を採取し、血液の入った採血管を遠心分離機にかける。すると、赤血球などの大きな細胞は下に沈み、血小板をたくさん含んだ体液が上澄みとなる。赤血球部分を破棄して、上澄み部分を取り出し、濃縮する。
 次に外傷を負った部分に局所麻酔を打ち、先ほどの上澄み部分に、成長因子の放出をより促す塩化カルシウムを加えたものを注射する。すべての工程を終えるのにかかる時間は30分ほど(TC関節機能センターの場合)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」