原因の多くは心理的ストレス…腰痛は“気”で治す病だった

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 やっかいなのは、痛みの原因がヘルニアなどの器質的な障害なのか、脳のメカニズムのトラブルなのか、ストレスが体に表れたものなのか、本人にも医師にも分からないということ。しかも原因は1つではなく、ミックスされている可能性が高いという。

「診断がつかないから患者さんは不安になり、それがストレスになって、さらなる痛みや長期化につながります。まさに悪循環ですね。腰の痛みが5年以上続き、いろいろな治療を試してもよくならないという場合は、心因性の腰痛を疑っていいでしょう」

■動けるなら動く

 こうした慢性腰痛に対しては、エックス線検査だけでは役に立たない。大谷教授は精神科医やリハビリの専門家らとチームを組み、メンタルの角度からもアプローチしている。

「痛みをこじらせている患者さんには、まず『あまり気にしなさんな』と言葉をかけます。何年も痛みが続いているということは、少なくともがんなどの命に関わる病気が原因ではないということです。もしそうならとっくに亡くなってしまったり、歩けなくなったりしているはずですからね。医師の立場から言わせてもらうと、診断がつかなくたって治療はできる。だから現実的に考えて、いまできることをやろうと諭すのです」

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