歌えなくなったら…木山裕策さんの運命変えた後悔と挑戦

公開日: 更新日:

 私は、歌うことが大好きで、幼い頃から何十年間、土日のどちらかは自室にこもって2時間、思いっきり歌うという習慣がありました。ドアも窓も閉め切りますが、近所でも知られた“変なおじさん”だったんです(笑い)。もちろん、しょっちゅう会社の仲間とカラオケにも行っていました。歌手でもないのに「歌えなくなったらどうしよう」と不安になるのは本当におかしな話なんですけど、すっかり頭が混乱してしまったんです。

 その結果、妻に「もし、声が出なくなる手術になりますと言われたら“いったん閉じてください”って先生にお願いしてくれ」と伝えました。いま思えば、「いったい何を言っているんだ」と言いたいくらいの訴えです(笑い)。妻も、その場は「わかった」と答えてくれましたが、後から「すぐ切ってくださいって言うつもりだった」と笑っていました。そりゃそうです(笑い)。

 術後、気が付くと喉から管が出ていて、血液や体液がたまった箱のようなものが目に入り、急に病人になった気がしました。もちろん、麻酔が切れた傷口の痛みは想像以上で、その日は痛みで眠れませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋