歌えなくなったら…木山裕策さんの運命変えた後悔と挑戦

公開日: 更新日:

■もし声が出たら何かチャレンジしたい

 結果的に声は無事だったわけですが、声が出るかどうかわからない時点では、歌うことがこんなに好きなのにただの一度もチャレンジしてこなかったことを後悔しました。

 仕事もあるし、それなりに悪くない人生ではあるけれど、もしこの先、また病気になって本当に声をなくしたら? 命に関わる病気になったら? と考えたとき、子供たちに何も残らないなと思ったんです。“もし声が出たら何かチャレンジしたい!”そう思いました。

 でも、会社に復帰すると仕事に追われ、結局、何もしないまま半年がたっていました。しゃべるのも痛いし、唾をのんでもツレる喉で歌うのが怖くなっていたんです。術後初のカラオケはひどいものでした。

 そこから部屋にこもって歌う自主練を再開して、だんだん前の感覚が戻ってきたのが手術から1年後。人前で歌うことに挑戦し始めたのはその頃です。子供のピアノの発表会でお願いして歌わせてもらったり、夏祭りののど自慢に出たり、カラオケ店で自分の歌のCDを作ったりもしました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発