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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランプ政権の影響? 米国人に北欧発「フーガ―」大流行

公開日: 更新日:

「HYGGE」と書いてフーガー。デンマークの伝統である「癒やし」が北欧から静かに浸透し、疲れ切った米国人に支持されています。

 幸福度世界1位の国であるデンマークの国民にとって、「フーガー」は国民的な価値観、幸せの秘密のひとつともいわれています。これが米国でも注目され、昨年から「THE LITTLE BOOK OF HYGGE」をはじめとした関連本がベストセラーになり、オックスフォード国語辞典の「今年の言葉」の候補に挙がったほどです。

 フーガーは、「健康で安心」「居心地良さ」「癒やし」といった意味で、行為やモノを形容するのにも使います。特にこうしなければならないというルールはありません。

 北欧の暗くて寒い冬の間、家族や親しい友人が家に集まり、暖炉の前で温かいワインなどを飲みながら“まったり”する。ざっくり編まれた手編みのセーターやカシミヤのソックス、食べ物はミューズリやデニッシュ、フォームミルクでハートマークが書かれたラテ。キャンドルやシープスキンの敷物……。

 こうしたシンプルな物に囲まれ、お互いに感謝しながら過ごす。そのようにイメージしてもらえれば分かりやすいでしょうか。また、北欧らしくサウナで親しい人とゆっくり過ごすのもフーガーです。

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