著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

がん治療にもリハビリが欠かせない理由

公開日: 更新日:

 食道のほか、胃や大腸、肝臓、膵臓などの消化器がん肺がん、咽頭や喉頭、口腔、舌などの頭頚部がん、そして乳がんなど多くのがんにリハビリが必要です。では、どんなリハビリが必要なのでしょうか。

 手術前後の代表的なリハビリのひとつに、「呼吸リハビリ」があります。手術の痛みや麻酔などの影響で呼吸が浅くなると、痰を思うように排出できず、肺の奥にたまって肺炎のリスクが高まります。それを防ぐのが呼吸リハビリで、手術前に腹式呼吸の方法をマスターしておくのです。

 考え方の大前提として手術後は、なるべく早くベッドを離れ、できる範囲で体を動かすこと。抗がん剤や放射線の副作用などがつらくても、寝たきりは避けます。つらいからといって長く動かないでいると、筋力が低下し、最悪の場合、寝たきりを余儀なくされる廃用症候群になりかねませんから。

 抗がん剤や放射線の治療を受ける場合、リハビリとしての運動は治療と並行して行うのが、より効果的。医師や理学療法士、作業療法士などが、患者さん一人一人の状態に合わせてメニューを組みます。一般に、少し汗ばむ程度の強度で、20~30分、週に3~5回行うのが理想といわれています。

 運動は、がんを予防する効果も高い。運動は、がん予防にもリハビリにも大切なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離