俳優・真夏竜さん語る「進行性胃がんと闘って得たもの」

公開日: 更新日:

 入院は12月8日から約1カ月間でした。ベッド生活も悪くなかったですよ。痛み止めの座薬を看護師さんに入れてもらうのが楽しくなっちゃって、座薬のベルをずいぶん鳴らしました(笑い)。

 3週間目にはラジオの仕事に行きましたし、お正月は3日間の一時帰宅も許されました。ただ、「食事は一口30~50回くらいよく噛んでください」との注意があり、自宅で大好きな刺し身のトロを何度も噛んでたら、噛み過ぎてなんだか気持ち悪くなっちゃって、数時間後には病院に帰りましたけど(笑い)。

■大病をして得たものは「終わりの覚悟」

「再発が怖い」と言われますが、あれだけの特別チームでとても好意的なケアをしていただいたので、これで再発なら仕方ないと思っています。いまも相変わらずお酒は飲むし、たばこもやめないのは、人生に後悔したくないからです。「あれが悪い」「これはよくない」と言われますけど、あくまで統計上の問題ですから、私は食べたいものを食べたいときに食べたい。それでダメでもしょうがないと思えますからね。

 ネガティブなイライラやストレスになる考え方のほうがよほど体に悪いと思っているんです。人は「生まれて」「生きて」「死ぬ」という3つの出来事の中で、自殺を選ばない限り「生きて」の部分だけが自分の意思でできることなのですから。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ