高齢者に多い不定愁訴 「頭鳴り」にはどう対処するべきか

公開日: 更新日:

 頭鳴りがなぜ発生するのかは完全には解明されていない。坂田院長は「慢性的な耳鳴り」「脳の虚血」「めまい」「頭痛」が関係しているのではないか、という。

「耳鳴りは空気の振動を電気信号に変える過程での異常によって起こります。その乱れた電気信号により、側頭葉などの脳に慢性的に異常が起こって頭鳴りが起こるという考え方です。もうひとつは、ストレスや脳血管障害などにより脳が虚血状態となったことで脳が異常興奮したり、栄養不足になったりして起こるケースです。他にけいれん様発作があります。めまいを起こした人で眼運動に異常がある場合は、複数の薬を組み合わせて投与するカクテル療法を施すと頭鳴りがスッと消えた、という患者さんがいます。めまいの一部もまた頭鳴りが関与していると考えられるのです」

■薬を替えるだけで軽減することも

 原因がわからなければ治しようがないと思いがちだが、かつて日本の国民病だった「かっけ」の治療がそうであったように、先に治療法が発見された後に理論が確立することもある。頭鳴りはどう対処すればいいのか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か