内臓5つ摘出も元気 建築家・安藤忠雄氏に聞く“生きる力”

公開日: 更新日:

 75歳ぐらいまで働いて90歳まで生きる時代になりました。長い人生を生きぬくためには持続力、想像力、自己中心的に行動していくための知的体力が求められます。これが備わると、人生が面白くなります。諦めずにやり遂げる子どもたちを育てないと、日本の未来はありません。彼らが今後、どんな世界をつくっていくか、私たちは真剣に考えていかなければいけません。

■「できる限りのことをやりたい」

 最近の子どもたちは本を読みません。判断力を養い、感性を育む上で、読書活動は欠くことのできないものです。特に絵本はいい。想像力が湧いてきます。お母さんたちも本を通して子どもたちと交流することで、心がつながります。生きる力を培ってもらうために、自由に利用できて、絵本や児童本をはじめとした文化に触れられる施設をつくってはどうかと考えました。

 今、大阪市の中之島公園に「こども本の森中之島(仮称)」を建設する計画が進んでいます。建設費や運営費は寄付で賄います。ここから、「次の時代を考える子どもたち」が育っていってくれればと思っています。私自身、読書から「生きる力」をもらってきたからです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    「地球を救う前に社員を救ってくれ!」日テレ「24時間テレビ」が大ピンチ…メインスポンサー日産が大赤字

  4. 4

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  5. 5

    たつき諒氏“7月5日大災害説”を「滅亡したんだっけ」とイジる古市憲寿氏に辛辣な声が浴びせられる理由

  1. 6

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 10

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策