著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

がん細胞と体内で闘うロボ 「DNAナノボット」への期待度

公開日: 更新日:

 体内に送り込まれた小さなロボットが病気と闘う――。

 まるでアニメ映画のような世界が間もなく医療の現実になるかもしれません。

「DNAナノボット」と呼ばれる自動的に作動する微小なロボットで、日本の折り紙のように畳まれたDNAシートを、微小ロボットとして薬剤投与に利用しようというものです。

 雑誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」に掲載された論文では、このDNAナノボットが体内にあるがん細胞をピンポイントで攻撃して殺すことができるかもしれないと発表され、大きな話題になりました。

 さらに、実験ではヒトの乳がんの細胞を持つマウスに静脈注射でDNAナノボットを注入。DNAナノボットがターゲットとなるがん細胞を探し出してがん細胞に血流を凝固させる薬を投与し、その薬が腫瘍に血栓を作って細胞を壊死(えし)、あるいは腫瘍の成長を妨げることができると報告されています。

 現状ではあくまでもマウスでの実験に過ぎませんが、科学者たちが注目しているのはDNAナノボットの正確さです。DNAナノボットが正確にがん細胞を探し出して薬剤を投与できたこと、ほかの健康な細胞では血栓はできなかったことが証明されたのです。

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