著者のコラム一覧
若林秀隆医師

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

嚥下障害があればサルコペニアのチェックが必要

公開日: 更新日:

 サルコペニアは、加齢、低活動、低栄養、疾患によって筋肉量が減少し、全身の筋力や身体機能の低下が起こることです。

 以前この欄で、嚥下(えんげ)障害のある患者さんには、しばしばサルコペニアがみられるという話をしました。喉にも筋力低下が起こり、「ゴックン」という食物ののみ込みをうまくできなくなるのが原因です。

「サルコペニアによる嚥下障害」はまだあまり知られていません。隠れ脳梗塞や感覚障害などサルコペニア以外の病気が原因だと指摘する医師もいます。

 しかし、もしサルコペニアが関係していたら、それを改善しなければ嚥下障害も改善しません。食べられないのですから、サルコペニアも進みやすく、悪循環となります。嚥下障害があれば、サルコペニアのチェックが必要です。

 サルコペニアの時にリスクが高まるのは、骨粗しょう症です。サルコペニアと骨粗しょう症は“どっちが先に起こるか”がいえないほど、相互関係にあります。「骨粗しょう症で骨折を起こし、寝たきりになる」とよくいわれます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった