迫り来る貧困…「高血圧の薬」は定年後どうするべきか?

公開日: 更新日:

「高齢者の中でも上の血圧だけが高い人は安くて効果が出やすい利尿薬を使うといいでしょう。ただ、痛風、糖尿病、腎不全、心不全、心筋梗塞の既往がある人は個別の状況にあった降圧薬の選択が必要です」

■勉強している医師・薬剤師を見つけて相談を

 とはいえ、薬の知識のない患者がこうした適切な判断をするのは困難だ。

「その場合は、勉強している医師にかかりつけ医になってもらい“安い薬にしたい”と告げることです。大抵の医師は何も言わなければ、出入りの製薬会社の営業マンが勧める高い薬を出しがちです。しかし患者さんが望めば、安くて良い薬を探してくれるはずです」

「医師には言いづらい」という人は勉強している薬剤師に相談すればいい。今使っている薬の類似薬にどんなものがあり、いくらくらい安くなるか、その目安を教えてくれる。

 現在、国の薬剤費は10兆円を超えるともいわれ、政府は後発医薬品の使用に必死。いずれはそれでも足らず薬剤の自己負担額の引き上げを図るだろう。持病の薬が年々増えていく定年後の高齢者は、安くて良い薬を選ぶための工夫を今からしておくことだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ