子供の発達障害で知るべき「感覚過敏と栄養不足」への対策

公開日: 更新日:

 発達障害と診断される子供が増えている。全国の公立小・中学校で「通級指導」(通常のクラスに在籍しながら障害に応じて特別指導を受ける制度)の子供の数は平成28年度に9万8311人。これは10年前の2・3倍で、その多くは発達障害だ。予備群も少なくなく、「わが子は将来、社会でやっていけるのか」と不安を感じる中高年もいるはずだ。しかし、親が感覚過敏の世界を知り、正しく対応すれば心配ない。発達障害治療の専門医で「どんぐり発達クリニック」(東京・千歳烏山)の宮尾益知院長に聞いた。

「発達障害の人の行動が周囲から理解されにくいのは見え方、聞こえ方などの感覚が、多くの人と異なっているからです」

 発達障害とは生まれつきの脳の特性により、社会生活に困難が発生する障害のこと。コミュニケーションが苦手でこだわりが強い「自閉症スペクトラム障害」(ASD)、不注意で落ち着きがない「注意欠陥多動性障害」(ADHD)、読み書きや計算など特定の学習分野が極端に苦手な「学習障害」(LD)などがある。その多くは感覚過敏があり、最近はそれがどのようなものか、わかるようになってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明