富士山でも続出 高山病になる「4つの共通点」を医師が解説

公開日: 更新日:

「前日に病院を出たのが夜10時。そのまま車で登り口まで行き、数時間の仮眠後一気に登り、昼には診療所に着いていた。夕方くらいから調子が悪く食欲がなくなり、早めに横になったのですが、起きるとひどい頭痛。血液中の酸素濃度を測るとかなり低く、明らかな高山病でした。私は典型的な例で、高山病の症状が出た登山者に聞くと、みなさん、前日の睡眠量が少ない」

 適切な睡眠量は人によって異なる。爽快に目覚められるほどの睡眠量を確保すべきだ。

(2)一気に登る

「私の高山病の2つ目の原因でもあります。一気に登ると、体が低酸素の状態に慣れず、高山病を起こしやすくなる。槍ケ岳を登る人の中にはヒマラヤ経験者もいますが、彼らが“槍ケ岳くらい”と速いスピードで登り、高山病を起こすケースも珍しくありません」

 登山ルートには、標準タイムが書かれているので、それを目安にするといい。また、齋藤医師は最近、一眼レフで高山植物を撮影しながら登るため、結果的にスピードはゆっくり。


「富士山で高山病になる人が多いのも、5合目から一気に登るから。2000メートル地点、または5合目で泊まり、翌朝頂上を目指せば高山病は起こさないでしょう。ベテラン登山者であっても、とにかくゆっくり登ることを意識すべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?