落語家・柳家花緑さん 視聴者からの質問で発達障害を確信

公開日: 更新日:

 空気を読む努力や本を読む努力はずっと続けています。普通の人の何倍も脳を使わないとそれができないので疲れやすく、睡眠は8時間を心掛けています。おかげさまで読み書きできる漢字はだいぶ増えました。ただ、台本の漢字にはすべてルビを振ります。さっきまで読めていても「ラスト1回」といったプレッシャーで、急に読めなくなるからです。

 昨年末のサイン会では、こんなことがありました。色紙にその日やった演目の「芝浜」を書き足してほしいと急に言われて、分かるはずの文字が出てこなくて……。「浜」から先に書いたら、下に「松」と書いてしまって、我ながらビックリしました。「ちょっとプレッシャーがかかると芝浜が浜松になるんだな」と、最近は自らを冷静に分析しています(笑い)。 =聞き手・松永詠美子

▽やなぎや・かろく 1971年、東京都生まれ。中学卒業後、祖父・5代目柳家小さんに入門。2年半で二つ目に昇進し、22歳の時、戦後最年少で真打ちに。10月26日(金)、27日(土)、イイノホール(東京)で独演会「花緑ごのみvol.36」を開催。新作「鶴の池」(バレエ「白鳥の湖」の落語仕立て)を披露する。著書「花緑の幸せ入門『笑う門には福来たる』のか?」(竹書房新書)が発売中。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも