水と塩分を上手に補給 昼の外出時間にもちょっとした工夫

公開日: 更新日:

医学博士 本多京子さん

 先週は埼玉県熊谷市で41.1度の歴代最高気温を記録。東京都青梅市や岐阜県多治見市でも40度(いずれも23日)を超え、列島各地が酷暑にさらされた。関東地方は週末にかけ熱波が一段落したものの、西日本では37~38度台が続いた。まだまだ油断はできない。今週は、医療関係者、猛暑の被災地を飛び回るリポーター、警察官ら専門家が実践している暑さ対策を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 専門家のトップバッターは、管理栄養士で医学博士の本多京子さん。栄養のプロが日々心掛けていることは――。

「まずは朝食をキチンと取ること。普段私たちは毎日1.5リットルの水と食事や果物からほぼ1リットル、合わせて約2.5リットルの水分を取って健康を保っています。朝ごはんをシッカリ食べることは、必要最低限の水分を取ることにつながります。

 また、猛暑の年は、とにかく汗をかくことが多い。発汗が多ければ当然、塩分喪失量も増えます。塩分補給の意味では、コップ1杯の冷たい氷水に塩コンブを一つまみ入れ、かき回して飲んでいます。外で汗をかいて戻ったときなどにピッタリ。手軽ですし、スポーツドリンクは糖分が心配という方におすすめです」

 ズボラな独身男性でも自宅で簡単に実行できそう。暑い日の習慣にしたい。

「もうひとつ大事なことは、ビタミンCの補給です。

 今年のような異常な暑さは大きなストレスですから、“ストレス対抗ビタミン”であるビタミンCを積極的に取るのが正解。私は毎朝、熟したキウイを1~2個食べます。黄色いゴールドキウイだと1個で1日のビタミンC摂取量がまかなえる。そのままでもいいし、私はヨーグルトと一緒に食べます。これだと、タンパク質の補給と同時に、整腸作用も期待できます」

 キウイは1個60~70キロカロリー程度とカロリーが少ない点も押し材料だ。

 どっと汗が噴き出したときは、アイスクリームに手が伸びがちだが……。

「アイスは糖分の過剰摂取の恐れがあり、夏太りの原因になりかねません。それなら、キウイの皮をむき1センチくらいに切って平らに並べて冷凍室へ。シャーベット状にしたモノをガリガリ食べましょう。私も作りますが、汗が引きますよ。食物繊維とカリウムも補給できるというオマケもある。ぜひ試してください」

 スーパーの果物売り場に走ろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」