扁桃炎で病院を転々…秋川雅史さんが「声」を取り戻すまで

公開日: 更新日:

 その結果、扁桃が膨れたまま治ってしまい、それを境に一定音域にくると声にガリガリと雑音が入るようになりました。

 一時帰国して受診したら、医師から「扁桃と声は関係ありません」と言われ、原因不明のまま再びイタリアへ……。でも結局、声は改善されずに帰国を余儀なくされました。

 帰国後は、「医師が何と言おうと、原因は扁桃だ」という確信があり、「扁桃を切りたい!」の一心で病院を探しました。

 扁桃と声は関係ない。だから「高い声が出ないだけじゃ扁桃を切る理由にならない」という医学の常識の中、「年に6~7回も風邪をひく」という理由なら手術ができるということになり、何とか手術にこぎ着けました。そして、術後の激痛に耐えながらも「これで治るんだ」とわくわくしていました。

 ところが練習を再開すると、まったく治っていなかった。希望から一転、この時ほど精神的にツラかったことはありません。「やはり関係ないのか?」という思いがよぎる一方で、「絶対に何か原因があるはずだ」と信じ続け、声に特化した医師を人づてに聞いて7~8軒の病院を転々としました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋