期待の新薬も登場! 今年の「インフルエンザ」傾向と対策

公開日: 更新日:

「ウイルスの増殖を直接抑える、今までになかったタイプの薬が『ゾフルーザ』です。1日2回、5日間飲み続けるタミフルなどと違って、1回飲むだけでいい。タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタといった4種類のインフルエンザ薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを抑えるタイプでしたが、新薬は、細胞に感染させないタイプの薬です」

 A、B型ともに使え、12歳から64歳のインフルエンザ患者1440人を対象にした第三相試験では症状が出ている期間は53・7時間とタミフルと同程度だが、ウイルスが体の中から消える期間はタミフルの3分の1の24時間だった。

「その分、他人にうつす例が減ることが期待されています。家族内や学校、職場でのウイルスの広がりを抑えられる可能性があります。副作用はプラセボ並みでタミフルよりも低いとされています」

 ただし、新薬の評価は市場に出てから数年はかかる。まずは例年通り、手洗い、マスク、十分な睡眠と栄養摂取に気をつけることだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々