日常生活もままならず…野口健さんが壮絶ヘルニア体験語る

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 すさまじい音と振動がきて、一緒にいた4~5人で腕を組み四つん這いになりました。ふと顔を上げると、雪崩が巨大な生き物のようにものすごい勢いで迫っていました。

 2011年、標高6000メートルのエベレストでのことです。「もうダメだな」と思いました。

 そして、「ドン!」と雪崩がぶつかったんですけど、手前に巨大なクレバスがあったおかげでそこに重い雪が落ち、舞い上がっていた軽めの雪に巻き込まれたことで、奇跡的に全員が助かりました。

 それでも、圧倒的な圧力で流されて雪に埋もれ、鼻や口に詰まった雪を急いで指でかき出さなければなりませんでした。首の後ろが少し腫れたものの、生きていられたのは本当に奇跡。雪崩は氷の塊を含んでいるので、まともに食らったら体なんか簡単にちぎれるんです。

 九死に一生を得たそんな体験から約1年後、右手の指の先がしびれるようになりました。さらに1年後、右肩甲骨の辺りに痛みがきました。そのうち、マイナスドライバーでえぐられるような痛みで日常生活もできない状態になりまして、接骨院でレントゲンを撮ったら「首のヘルニア」と診断されたのです。原因は、年齢や登山の荷物運搬などいろいろですが、引き金は「雪崩のときのムチウチだろう」とのことでした。

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