春より軽い症状でも要注意…「秋の花粉症」は対応が遅れる

公開日: 更新日:

 鼻水やくしゃみが止まらない――実はソレ、秋の花粉症かもしれない。花粉症に詳しい「うさみクリニック」(浜松市)副院長で「東海花粉症研究所」所長の宇佐神篤医師に聞いた。

「秋の花粉症は、症状が春より軽く、患者数も比較的少ない。でも、季節がら風邪と間違えて、対応が遅れがちでこじらせている人が多いのです」 秋の花粉症の原因は、ブタクサやヨモギ、セイタカアワダチソウなどキク科や、ススキやエノコログサなどイネ科の植物の花粉。キク科のコスモスも花粉症を引き起こす可能性がある。花粉の飛散時期は11月上旬までだという。

「スギは背が高く、花粉が上昇気流に乗りやすいのですが、キク科やイネ科の植物は基本的に雑草で背が低く、遠くまでは飛散しにくい」

 雑草が生えている空き地や河原などには近づかない方が無難。キャンプやバーベキューは要注意だろう。治療は、春の花粉症と同じで、薬はひどくなる1~2週間前から飲み始めるのが基本。ただし、前述したとおり風邪と間違いやすい。

「風邪はせいぜい10日ほどで治りますが、秋の花粉症は1~2カ月続きます。1カ月以上なら花粉症か、別の病気を疑った方がいいでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし